3 MINUTES STORY
難病の子がいる家族から、自分の命の役割を感じてもらいたい。
ここに飾ってるのは家族の写真です。
まだあるんですけど、飾る所がなくなってきたんです。
もうすぐ100家族になります。
私たちの活動は、毎月難病の子がいる家族を旅行に招待しています。
しかし旅行が目的ではありません。
障害と無縁な人たちと交流させて、お互いが触れ合うことで、人生にとって大切なことを気づいてもらうことが目的です。
What is MISSION、これはウォルトディズニーの言葉ですけど、
全ての人が自分の命の役割を感じて実践する、これが私のミッションです。
私はディズニーランドの運営会社で20年勤めました。
そして多くの部下を持ち、いくつものプロジェクトを立ち上げました。
家族も仕事も全て自分が中心で回っていると思ってたんです。
要するに自分一人で生きてると思ってたんですね。
仕事も自分一人の力で企画が通っていると思ってたんです。
そんな中、企画からずっと携わってきた施設が閉館したんです。
そこに大勢のお客さんが集まってくれて、ありがとー!っていう言葉を言われたことが今でも忘れられなくて。
それまでずっと天狗だったんです。
その鼻をポキって折られたんですよ。
折られた時に、自分のちっぽけな存在に初めて気がついたんです。
変わらないといけない!と思ったんです。
自分がどうしようもない奴だと。変わらないとどうしようもないと。
同じ会社の中でゼロからやり直すか、
それとも退職し、違う社会で挑戦するか悩みました。
それまで、当団体が行っている活動を会社に提案してきたんです。
その時は上司に熱く提案していたと思うんですが、多分気持ち的には49%ぐらいでやってたんですよ。
自分自身変わりたいって思いが強かったと思うんですが、本気でやりたいのであれば会社に頼るのではなく、自分でやるしかないと思って、会社を辞めてこの団体を立ち上げました。
しかし、会社を辞めて数ヶ月後、東日本大震災が日本を襲ったんです。
協力者はみんな福島に行って、一つの歯車が狂い始めたら何もかも上手く行かなくなるんですよね。借金だけがどんどん増えていって、その時にどういう感情になるかというと逃げたくなるんです。
全てから逃げたくなるんです。
目を開けるのが嫌になる、要するに死ぬということです。
そんな時にある人から、水くさいじゃないかって言われたんです。
水くさいじゃないか、大住さんって。
あの時、あの一言は 忘れられないですね。
それまでは人に助けてって言ってはいけないと思っていました。
でも今は逆です。
助けてって言ってねと伝えたいんです。
難病の子がいる家族に、全員に。
助けてって言わないといけないと思うんです。
でも言えないんですよね。
でも言えるような世の中にならないといけないと思うし、言えることが本当の素直ということだと思うんですよね。
悩みというのは人によって違いますよね。
病気、お金、出世。
僕だって、借金抱えてますよとか。
借金抱えていれば悩みありますよとかね。
病気だからこうだっていう話じゃなくて、
人はやっぱり、楽しい時もあるし、辛い時もあるし、みんなそうやって生きてるんです。
良いとか悪いとかじゃない、そんな社会にしたいと思います。
全ての人が自分の命の役割を感じて生きて欲しいと思います。
【想いを伝える動画制作】
私たちが映像制作において大切にしていることは、視聴者の心に響かせることです。
どんな想いで働き、どんな想いで活動しているのか。
心に響く映像を届けることが3分物語のコンセプトです。
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