3 MINUTES STORY
生体移植の認知度を上げて、 腎不全の人達の力になりたい。
臓器移植には亡くなった方から臓器を提供してもらう死体移植と、親族から提供される生体移植があります。
腎臓移植は年間に1200から1400行われ、日本において30万人以上の人たちが、透析を受け腎移植を必要としているんです。
腎不全から透析になる人は年間3万7千人ずつ増え、透析患者は年に2万人の方が亡くなっています。
私は移植医療の認知度もっと上げるべきだと感じています。
そうすることで助かる命がたくさんあるんです。
腎不全の人たちを助けたいんです。
私は名古屋で生まれました。
小さい頃から医者という職業に興味を持ってました。
その理由は、私の実家は裕福な家庭ではなかったので、安定した収入が得られる、お金が稼げる仕事、家族の為に医者になりたいと思いました。
ブラックジャックという漫画があるのですが、この内容の中にはたくさん移植に関するエピソードが出てくるんですけど、知らず知らずのうちに自分のやりたいこととしてインプットしていた気がします。
研修医として手術に立ち会った時に感じたことは今でも忘れられないんです。
先生たちの真剣さ、一刻を争う手術。
臓器移植のための手術はいかにシビアかというのを目の当たりにして、そして自分が移植外科としてやっていきたいという気持ちを強くしたのだと思っています。
その後ニュージーランドに行って様々な移植手術を経験しました。
この時に自分の中である変化が起きたんです。
今まで自分は手術をやりたいと思っていたんですけど、移植医療に携わる人たちがみんなで力を合わせて患者さんの為に働いている。
そういう組織の中に自分がいることが、一番嬉しいことに気づいたんです。
今の自分の目標として、移植医療全体的な所に関わっていきたいと思っています。
本来臓器移植は、亡くなった方からの提供による死体移植が第一選択ですが、
移植を待つ人たちには厳しい現実があるんです。
亡くなった方から腎移植を受けようと思うと、待っている期間は平均で17年なんです。
2010年7月17日、臓器提供の要件を緩和した改正臓器移植法が施行されました。
しかし課題は多く、移植に対しては様々な考えがあって決して法律の問題だけでは改善しません。
亡くなって臓器を提供してくださる方は、数が非常に限られているので、現在はお身内の方で、自分が提供できないかという気持ちになってくださる方の気持ちに答える生体腎移植を行っています。
本来手術を受けなくてもいい方が、腎移植のドナーとして手術を受けてくださる。
この事に関して僕はずっと家族に対する情愛の念というのはないと思って、そういった気持ちに深く感謝して生体腎移植の手伝いをしてきました。
生体腎移植を反対する医者もきっといるかもしれないし、自分の考えはこうだというのは様々でいいと思うんですけど、その患者さんにとって一番ベストな選択は何か、患者さんの気持ちにたって、よく考えてあげた上で一番良い判断を患者さんにしてあげることが大切だと思っています。
私は今、移植患者の会や世界移植者スポーツ大会にも積極的に参加しています。
移植手術を受けた人、その家族は同じ境遇をした人と出会う機会は非常に少ないです。
そのような場所は必ず必要だと思っています。
【想いを伝える動画制作】
私たちが映像制作において大切にしていることは、視聴者の心に響かせることです。
どんな想いで働き、どんな想いで活動しているのか。
心に響く映像を届けることが3分物語のコンセプトです。
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